青汁は、野菜不足気味な現代人の栄養を補うことに適した飲み物です。しかし、青汁にどのような成分が含まれているのか具体的には分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、青汁に含まれる成分について詳しく紹介します。
【目次】
青汁に含まれる成分とは
青汁には栄養成分が豊富に含まれているため、毎日の食事だけでは不足しがちな野菜の栄養を補うことができます。
青汁に含まれる成分は、使われる原料や商品によって異なりますが、一般的に含まれる成分は以下の通りです。
食物繊維
青汁には、体内で消化されることなく大腸まで到達する「食物繊維」という成分が豊富に含まれています。
食物繊維は腸内にある不要物を絡めとって便の量を増やし、便意を促して便秘を防ぐはたらきがあります。また、血糖値の上昇を抑制させたり、コレステロール濃度を低下させたりする効果が期待できるため、糖尿病や肥満といった生活習慣病の予防にも役立つとされています。
βカロテン
青汁には、「βカロテン」という成分も豊富に含まれています。
このβカロテンは体内でビタミンAに変換されることによって、皮膚や粘膜の健康維持をするはたらきがあります。また、βカロテンは視力の維持にもかかわる重要な栄養成分でもあり、他にも有害な活性酸素から体を守る抗酸化作用、免疫力強化といった効果も期待できます。
ビタミンB2
青汁には「ビタミンB2」という成分もたっぷりと含まれています。
ビタミンB2には、主に皮膚や粘膜の健康維持を助けるはたらきを持ち、糖質・脂質・たんぱく質を体内でエネルギーにする代謝を助ける重要な役割を担っています。
活発に活動してエネルギーを多く消費する人ほどビタミンB2はたくさん必要になりますが、ビタミンB2は水に溶ける性質を持つため、過剰摂取をしても尿中に排出されてしまいます。そのため、ビタミンB2はこまめに摂取をすることを心がける必要があります。
ビタミンB6
青汁に含まれる成分のひとつ「ビタミンB6」は、水に溶ける水溶性ビタミンです。
ビタミンB6には、食品中のたんぱく質からエネルギーを産生するはたらきや、筋肉や血液などを作るときに必要とされます。ビタミンB6は腸内細菌によって体内でも作られますが、たんぱく質を多く摂取する人ほど、たくさん摂取をする必要がある成分です。
ビタミンC
青汁に含まれる「ビタミンC」は、コラーゲンを生成するために必要な成分です。しかし、人間の体内にはビタミンCの生成に必要な酵素を持たないため、食事からしっかりと摂取する必要があります。
また、ビタミンCには他にも皮膚にあるメラニン色素の生成を抑制したり、抵抗力を高めるはたらきも持っています。
葉酸
青汁に含まれる「葉酸」は、造血のビタミンと呼ばれる成分です。
葉酸には赤血球の生産を助けるだけではなく、細胞の生産・再生を助けるはたらきがあり、人間の身体を作る上で、欠かすことができない成分です。
ビタミンE
青汁に含まれる「ビタミンE」は、若返りのビタミンとも呼ばれる成分です。
青汁に含まれているビタミンEには、体内の脂質の酸化を予防したり、皮膚などの新陳代謝を高めたりするはたらきを持っています。
銅
青汁には、「銅」などのミネラル成分も含まれています。
銅には、血液中の赤血球を作るのを助けるはたらきを持っており、ヘモグロビンを作るために鉄を必要な場所へと運ぶ役割を持っています。また、銅は身体の中で数多くの酵素にもなり、活性酸素を除去するはたらきや骨形成を助ける役割も担っています。
鉄
青汁の成分には、「鉄分」も豊富に含まれています。
鉄分は、体内でヘモグロビンを作るために必要不可欠な栄養素です。体内の鉄分は約70%が血液中の赤血球を作るヘモグロビンの成分となっており、ヘモグロビンには酸素を肺から体中の隅々まで運ぶ大切なはたらきを持っています。
青汁は栄養成分が豊富!毎日飲んでも問題ない?
青汁は栄養成分が豊富に含まれる飲み物ですが、毎日飲んでも問題ないのか気になる方もいることでしょう。
厚生労働省の「健康日本21」によると、1日あたりの目標野菜摂取量は350gとされています。しかし、日本人の平均野菜摂取量は280g程度、20代では平均摂取量が230g程度、30代では240g程度と、そもそも日本人は野菜不足になりがちな傾向にあります。
もちろん、野菜を食べて目標野菜摂取量を取り、栄養をしっかりとる方が良いに越したことはないでしょう。しかし、野菜をあまり食べず、野菜不足に陥りやすい方は、不足する栄養成分を補うために、毎日青汁を飲むことは問題ありません。
毎日の飲む青汁は成分表示をチェックして選ぼう
毎日飲む青汁は、必ずしもすべて良いというわけではありません。たくさんの青汁商品が販売されていますが、含まれる成分にも大きな違いがあるからです。
そもそも青汁は、不足しがちな栄養を補うために飲むものです。そのため、自分が不足しがちな栄養成分の含有量をチェックして、商品を選んでいく必要があります。特にビタミン・ミネラル・食物繊維といった成分の含有量などを確認して、選んでいくと良いでしょう。
また、青汁の中には人工甘味料や糖質が多すぎるものもあります。健康のために青汁を飲んでいても、糖質が高いと血糖値の上昇を招くため、決して体に良いとは言えません。そこで、毎日飲む青汁は、大麦若葉100%の青汁などの糖分が含まれていなくても飲みやすい青汁を選ぶことをおすすめします。
最後に
青汁にはさまざまな成分が含まれており、毎日1杯飲むことで、日本人に不足しがちな野菜の栄養を補うことができます。ただし、選ぶ製品によっては自分の不足しがちな栄養成分を補えるとは限りません。青汁を選ぶときは、不足しがちな栄養成分をチェックして、選んでいくようにしましょう。