体臭の悩みを抱えている方は意外に多く、その対策として「青汁」が注目されています。野菜の栄養がギュッと詰まった青汁は、健康な身体づくりや生き生きとした毎日をサポートする健康食品です。
この記事では、体臭が発生する原因について解説するとともに、体臭をいい匂いにする具体的な方法を紹介します。青汁に含まれる栄養素の働きについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
【目次】
青汁自体に体臭予防の効果はない
青汁は医薬品ではなく健康食品です。
そのため、青汁自体に体臭改善や予防の効果が直接あるわけではありません。
しかし、青汁には豊富な食物繊維が含まれています。
食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなり、その働きを活発にするため、毎朝のスッキリをサポートしてくれます。
さらに、青汁を飲むことで乳酸菌やビフィズス菌も補うことができるため、腸内環境が整い、体臭の原因を抑えることが期待されているのです。
そもそも体臭が発生する原因は?
続いては、体臭が発生するのはなぜなのか、主な原因を3つ紹介します。
皮膚に存在する菌
体臭の主な原因は、皮膚に常在する菌の繁殖です。
健康な人の身体には、日常的に常在菌が存在しています。
この常在菌には汗や皮脂、垢に含まれる成分を分解する働きがあり、その過程でにおい物質を発生させるため、体臭を引き起こすのです。
特に、脇や陰部などのアポクリン腺から出る汗は、常在菌が好むタンパク質や脂質、脂肪酸を多く含むため、体臭を発生させやすくなります。
活性酸素の発生
体内に活性酸素が過剰に生成されると、体臭の原因となります。
活性酸素には皮脂を酸化させる働きがあり、皮脂が酸化すると加齢臭の原因物質であるノネナールが生成されるため、体臭が強くなってしまうのです。
活性酸素は加齢やストレスによって発生することが多いです。
そのため、若い頃は何ともなかったのに、ある日突然自分の体臭が気になり始めたという方もいるでしょう。
ため込んだ老廃物
腸の機能低下による老廃物の蓄積も体臭の原因となります。
腸が健康に働いている場合、老廃物は順調に排出されるため、腸内に悪玉菌が溜まることはありません。
しかし、加齢によって腸の機能が低下すると、老廃物が溜まりやすくなり、悪玉菌によって強いにおい成分が生成されるのです。
通常、腸内のにおい成分は健康な肝臓で無臭化されます。
しかし、肝機能が低下すると、におい成分が血液とともに全身を巡り、毛穴から排出されて体臭となってしまうのです。
体臭をいい匂いにする方法はある?
体臭の原因を理解したところで、続いては、体臭をいい匂いにするための具体的な方法を6つ紹介します。
汗はこまめに拭く
体臭予防には、雑菌が繁殖する原因となる汗をこまめに拭くことが重要です。
タオルや汗拭きシートを使って、汗や皮脂汚れをしっかり取り除きましょう。
また、制汗剤や消臭効果のある衣服、脇汗パッドなどを活用するのも効果的です。
入浴時に発汗する
日頃から汗をかく習慣がないと、汗腺が休みがちになり、老廃物が溜まりやすくなります。
特に夏場は大量に汗をかくため、溜め込んだ老廃物が汗腺から排出されて、においの原因になりやすいです。
汗腺に老廃物を溜めないためにも、入浴時には湯船に浸かってしっかりと発汗し、汗腺をきれいにしましょう。
ぬるま湯に浸かって半身浴をすると、リラックスできてストレス解消にもつながります。
食生活を見直す
体臭をいい匂いにするためには、食生活の見直しも重要です。
動物性タンパク質を多く含む食品やにんにく、辛い食べ物、アルコールは体臭の原因になりやすいとされています。
また、野菜不足は腸内環境を悪化させるため、野菜を多くとることを心がけましょう。
食物繊維を意識する
悪玉菌による強いにおい成分の生成を抑えるには、腸内環境を整えることが大切です。
毎日の食事で食物繊維を意識的に摂取しましょう。
具体的には、海藻類や野菜、果物を積極的に取り入れるのがポイントです。
また、善玉菌を増やす働きのあるビフィズス菌が含まれた食品をとり入れるのも良いでしょう。
抗酸化物質を意識する
体臭をいい匂いにするためには、活性酸素を取り除き、酸化の働きを抑える抗酸化物質を意識することも重要のです。
抗酸化力が高い栄養素としては、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどが挙げられます。
食材としては、トマト、ピーマン、ブロッコリーなどの緑黄色野菜や、柑橘類、イチゴ、アーモンドなどをとり入れると良いでしょう。
忙しい生活の中で十分な野菜をとるのが難しい場合は、1日1~2杯の青汁を飲むのもおすすめです。
青汁にはビタミン類やポリフェノールが含まれており、食事だけでは不足しがちな抗酸化物質を補うことができます。
デトックスを意識する
気になる体臭を予防するには、体内の老廃物を排出するデトックスも重要です。
水分をしっかりと摂取し、適度な運動を心がけることで、汗や尿を通じて体内の老廃物を効果的に排出しましょう。
体臭を予防するときの注意点
体臭をいい匂いにする方法を紹介してきましたが、注意しなければならない点もいくつかあります。
栄養の偏りに注意
体臭を抑えたい気持ちは分かりますが、栄養が偏るのはよくありません。
特に、食物繊維やビタミン、ポリフェノールはとればとるほど良いわけではありません。
例えば、ビタミンAの過剰摂取は吐き気やめまいを引き起こす可能性があり、ポリフェノールの過剰摂取は鉄分の吸収を阻害します。
また、体臭の原因とされる動物性タンパク質も、減らし過ぎると筋力の低下や疲労感を引き起こしてしまうでしょう。
健康な体を維持するには、特定の栄養素に偏ることなく、栄養バランスのとれた食事を心がけることが大切です。
生活習慣の見直しも必要
体臭を予防するには、生活習慣の見直しも重要です。
例えば、定期的な運動は汗腺の働きを正常にし、十分な睡眠は体の新陳代謝を促進し、体臭の原因となる老廃物の排出を助けます。
また、健康的な生活のために、喫煙や過度な飲酒を控えるのも良いでしょう。
青汁で不足しがちな食物繊維やビタミンを補おう
青汁には、野菜に含まれるビタミン類はもちろん、食物繊維やミネラルなどが含まれているため、食事だけでは不足しがちな栄養を補うことができます。
青汁はあくまでも健康食品であり、体臭の改善や予防に直接結びつくわけではありません。
しかし1日1~2杯を飲み続けることで、健康的な身体づくりのサポートになるでしょう。
体臭が気になる方は、ぜひ今日から毎日の生活に青汁を取り入れてみてはいかがでしょうか。