青汁は、緑色野菜を絞った濃い緑色の飲み物です。最近の青汁は美味しいものも増えてきましたが、苦みがありそうな見た目から、青汁の原料には何が使われているか気になるという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、青汁の原料には何が使われているのか、おすすめの原料について紹介します。
【目次】
青汁が人気の理由
青汁が人気の理由は、野菜不足の改善に効果的な飲み物だからです。
厚生労働省は、成人が1日に野菜を摂取する目標として350gを推奨しています。しかし、忙しい生活を送っている現代人にとって、1日に350gの野菜を食べるのはなかなか難しいものがあり、日本人のほとんどは野菜不足だといわれています。
青汁は、緑黄色野菜を原料とした飲み物で、ビタミン、ミネラル、食物繊維といった野菜の栄養が豊富に含まれています。そのため、普段の食事と合わせて1杯の青汁を飲むことで、1日に必要な野菜の摂取量を補い、食事だけでは不足しがちな栄養を補給することができるのです。
青汁の原料には何が使われている?
現在、国内に流通している多くの青汁は、主に「大麦若葉」「ケール」「明日葉」「桑の葉」の4つの原料が使われています。他にも、「よもぎ」「緑茶」「モリンガ」などが原料の青汁もあります。
青汁は使用する原料によって味、飲みやすさ、栄養素、飲む目的などが異なります。青汁は、毎日継続して飲むことで、より一層効果を実感できる飲み物のため、青汁の原料による違いを知り、自分に合った青汁を見つけましょう。
青汁の原料別に効果やはたらきを比較
ここからは、青汁の原料として主に使われる「大麦若葉」「ケール」「明日葉」「桑の葉」の4つに絞って、原料別に効果やはたらきを比較していきます。
大麦若葉
大麦若葉はイネ科の植物で、ミネラル、ビタミン類、食物繊維といったさまざまな栄養素がバランスよく含まれており、なかでも活性酸素に効果を示すSOD酵素やカタラーゼなどの酵素活性が非常に高いのが特徴です。
大麦若葉は、青汁に使われる主な原料の中でも特に癖や苦みが少ないため、初めて青汁を飲む方や小さなお子さんにもおすすめです。
ケール
ケールはビタミン類やミネラル、食物繊維などの栄養が豊富に含まれていることから、野菜の王様と呼ばれるほど、栄養価が高い野菜として知られています。青汁の原料として使われる他の野菜と比較しても、特段高い抗酸化力を持っているのが特徴です。また、ケールには睡眠・覚醒のリズムを整えてくれるメラトニンというホルモンも含まれています。
ただし、青汁の原料の中で最も飲みにくいのはケールだといわれるほど、ケールは苦みと癖が強いのも特徴です。栄養面は優れていますが飲みにくいと感じる方も多いため、ケールの青汁は苦みに強い方、青汁を飲み慣れた方におすすめです。
明日葉
明日葉はセリ科の植物で、高い生命力を持っています。ビタミン類が豊富で、カリウムをはじめとしたミネラル、食物繊維のバランスが良く、質の良いたんぱく質が含まれています。また、美容や健康維持に役立つ「カルコン」「クマリン」は、青汁の主な4つの原料のうち、明日葉だけに含まれているのが特徴です。
明日葉は青汁の他の原料と比較すると癖は少ないため、大麦若葉の次に飲みやすいといわれています。明日葉は美容効果をより実感したい方におすすめの青汁です。
桑の葉
桑の葉というと蚕のエサというイメージがあるかもしれませんが、青汁の原料としても使われています。桑の葉は、カルシウムが非常に豊富な野菜で、なんと牛乳の約24倍もあるといわれています。
他にも食物繊維や鉄、亜鉛、マグネシウムといったミネラル、βカロテン、ビタミンB1 などのビタミン類、血糖値の上昇を抑えてくれるDNJ(1-デオキシノジリマイシン)などが豊富に含まれています。
桑の葉はケールより苦みが少なくサッパリとした味ではありますが、癖があるため、大麦若葉や明日葉に比べると飲みにくいと感じる方が多い傾向にあります。
青汁の原料でおすすめはどれ?
青汁の原料の中でおすすめはどれかというと、もっとも癖が少なく口当たりのよい「大麦若葉」ではないでしょうか。飲みやすさと続けやすさをイコールとすると、「大麦若葉>明日葉>桑の葉>ケールの順」となるでしょう。
また、青汁を毎日飲み続けるためには、飲みやすさだけでなく価格も考慮する必要があります。
ケールは最も育てるのに手間がかかるため、ケールが原料のものは価格が高い傾向にあります。他の野菜は比較的育てやすいため、ケール青汁に比べると手軽に購入して続けやすいでしょう。
青汁で野菜不足は改善できる?おすすめの飲み方
普段の食事に1杯の青汁をプラスすることで、不足しがちな野菜の摂取量を補うことができ、野菜不足の改善に役立ちます。しかし、残念ながら、青汁だけを飲んでおけば良いということではありません。青汁だけを飲み続けるなどの偏った飲み方は、逆に体調不良を引き起こす可能性もあるため、青汁は通常の食事で足りない分の栄養を補うという目的で飲むようにしましょう。
ここでは、青汁の原料に含まれる豊富な栄養を活かすために、おすすめの飲み方を紹介します。
青汁は朝に飲む
青汁を飲むタイミングとしては、朝がおすすめです。
私たちの体は眠っている間もエネルギーを消費したり、体を修復したりしています。そのため、朝起きたばかりの体は栄養が枯渇している状態です。
つまり、朝に青汁を摂取することで枯渇した体にその栄養成分がしっかりと行き渡りやすくなるのです。
青汁を白湯で割るのに抵抗がない方は、白湯割りをおすすめします。朝に体を温めることで血行促進につながったり内臓の働きがより良くなったりするでしょう。
青汁は毎日飲む
青汁はメーカーが定めた量を毎日続けて飲むことで、より一層の効果が期待できます。
そのため、例えば「食事の前に1杯の青汁を飲む」など、習慣化することが望ましいでしょう。粉末状の青汁であれば外出先にも持ち運びやすいです。
青汁はアレンジして飲む
飲みやすい青汁商品が増えているとはいえ、毎日同じ味では飽きてしまうという方もいるでしょう。
青汁は、水や白湯で割って飲むだけでなく、牛乳やヨーグルト飲料に溶かしたり、パンケーキに混ぜたり、みそ汁に入れて飲むなどのアレンジも可能です。
特に大麦若葉が原料の青汁は、他の原料の青汁と比べて特に苦みや癖が少なく、どんな飲み物や料理にも合わせやすいのが特徴です。リンゴジュースやオレンジジュースで溶かして飲むのも良いでしょう。
最後に
青汁の原料は主に「大麦若葉」「ケール」「明日葉」「桑の葉」の4種類が使われています。どの原料の青汁にも、ビタミン類、ミネラル、食物繊維などの栄養が豊富に含まれているため、普段の食事にプラスして飲むことで、野菜不足の改善につながるでしょう。
また、青汁は原料の種類によって飲みやすさが異なります。初心者は飲みやすい大麦若葉の青汁からぜひ挑戦してみてください。