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大麦若葉とケールの違い

青汁の原料として代表的なものに、「大麦若葉」「ケール」「明日葉」などがあります。栄養満点の青汁ですが、製品によっては含まれている原料が違うことも。そもそも、大麦若葉やケール、明日葉といった原料にはどのような違いがあるのでしょうか?栄養素の違いや、おすすめの青汁について解説します!

大麦若葉とケールとの違い、青汁ならどっちがおすすめ?

青汁の原料「大麦若葉」「ケール」「明日葉」とは

青汁の原料とひとくちに言っても、実は様々な原料があります。大麦若葉、ケール、明日葉、よもぎ、緑茶、桑の葉など…。まずは代表的な青汁の原料である大麦若葉、ケール、明日葉とは何か、その栄養素の違いについて解説していきます。

「大麦若葉」「ケール」「明日葉」の違いとは?

青汁の代表的な原料といえば、大麦若葉、ケール、そして明日葉があげられます。
大麦若葉は、ビールや麦茶などに使われる大麦の若い葉のことです。細長く青々とした葉っぱで、味は抹茶のようなマイルドな味。大麦若葉を含む青汁は比較的青臭さがなく、苦みも少なくて飲みやすい傾向にあります。
ケールは「野菜の王様」と言われるスーパーフードのひとつ。キャベツの仲間である葉物野菜で、一年中栽培できることから青汁の原材料としては高い生産性を維持しています。栄養は豊富ですが苦みが強くてそのままでは食べにくい野菜です。
明日葉はセリ科の野菜でお料理に使うこともある、最も親しみ深い野菜です。「葉を摘んでも次の日には芽が生えてくる」と言われるほど生命力が強いことから、「明日葉」と呼ばれるようになりました。

大麦若葉とケールと明日葉の違い

「大麦若葉」「ケール」「明日葉」の栄養素を比較!

そんな大麦若葉とケール、明日葉ですが、その栄養素にも大きな違いがあります。
大麦若葉には食物繊維やビタミンC、B1など、ダイエットや美容に効果的な成分が豊富です。その他にも鉄分や亜鉛、代謝をサポートする酵素やクロロフィルなど様々な栄養素がバランスよく含まれています。
ケールには特にビタミンA、カルシウムの栄養価が高く、他にはクロロフィル、GABA、食物繊維などの栄養素が沢山含まれていることが特徴です。ケール最大のポイントは「抗酸化力」です。カラダが酸化すると、老化や体調不良につながると言われており、その酸化を防ぐことを抗酸化と言います。そしてケールには脂質の吸収を抑える働きがあるため、中性脂肪の値が高い方が積極的に摂りたい野菜のひとつです。
明日葉は、明日葉特有のポリフェノールの一種であるカルコンや、βカロテンなどが豊富です。高い抗酸化作用を持ち、食物繊維も豊富です。

「大麦若葉」「ケール」「明日葉」の栄養素を比較!

大麦若葉とケール、青汁でおすすめなのはどっち?

青汁には様々な原料が使われていますが、大麦若葉、ケール、そして明日葉では、どの原料の青汁を選ぶのが良いのでしょうか?まずは自分にとって飲みやすい青汁を選ぶのが大事ですが、慣れてきたら、それぞれの栄養素の違いやメリット・デメリットを比較して、青汁を飲む目的に合わせて青汁も選ぶのもいいでしょう。

青汁の原料、それぞれのデメリットは?

栄養満点の青汁ですが、それぞれの原料にはデメリットもあります。
「野菜の王様」ともいわれるケールのデメリットは、青汁にしても飲みにくいという点です。青臭いにおいが強く、苦みや渋みも強いので青汁初心者にはおすすめできません。明日葉を原料とする青汁も、やや癖の強い味になっているので、飲みにくいかもしれません。

飲みやすさの違い

大麦若葉とケール、結局どっちが栄養豊富?

大麦若葉とケールの栄養価については次のようになっています。

ケール

ビタミンA、C、Eが豊富、食物繊維、カルシウム等のミネラル群がたっぷり含まれている。他にもルテイン(目の健康維持に必要)、メラトニン(睡眠に関わる成分)が含まれていることが特徴

大麦若葉

たんぱく質、カルシウム、カリウム、食物繊維、クロロフィル、ビタミンC,B1、鉄、、ビタミンK、などが含まれていることが特徴。

両者の違いですが、大麦若葉の方が「たんぱく質」「鉄」「食物繊維」「ビタミンK」が多く、ケールで含まれている栄養素についてはほぼ大麦若葉がカバーしています。その為、栄養価で見ると大麦若葉に軍配が上がります。飲みやすさについてですが、ケールは少し青臭く、一般的には飲みづらい青汁に分類されています。気軽に飲みたい、毎日続けたい、クセをあまり感じない青汁を飲みたいという方は大麦若葉の方が良いでしょう。栄養価については、確かに大麦若葉に含まれていないものもありますが、総合面で考察すると大麦若葉の方が栄養価が高いことが特徴的です。

大麦若葉とケール、結局どっちが栄養豊富?

青汁初心者の方にはケールより大麦若葉青汁がおすすめ!

青汁初心者の方にとって、一番デメリットが少ない青汁は大麦若葉青汁です。
大麦若葉には青汁特有の苦みが少なく、大麦らしい香ばしい風味が味わえるので飲みやすくなっています。料理などに使っても香ばしく、スープやクリームシチュー、クッキーやホットケーキの生地に加えてもおいしく召し上がれます。
注意点として、飲み過ぎてしまうとお腹がゆるくなりやすいという点がありますが、1食につきコップ1杯程度なら問題ないでしょう。

ケールの青汁は体によくない?副作用はある?

青汁の原料といえばケール!という方はきっと少なくないはず。でも、ケールの青汁は身体にいいだけではありません。ケールの青汁に副作用があるという話は本当なのでしょうか?

ケールの青汁は効果なしって本当?

「ケールの青汁に健康効果はない!」という話を聞いたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?ですが、ケールの青汁であれ、大麦若葉の青汁であれ、野菜由来の栄養素がぎゅっと詰まった青汁は私たちの健康的な毎日をサポートしてくれます。毎日の野菜不足を補うために青汁を食事に取り入れていくことは、健康にとても効果的といえるでしょう。

ケールの副作用ってあるの?

ケールの青汁には副作用のようなものはありませんが、ケールに含まれる栄養素であるスルフォラファンには、甲状腺ホルモンの合成を阻害する働きを持っています。そのため、甲状腺機能に関する病気の方にはケールの青汁はおすすめできません。さらに、過剰摂取は腸内環境をかえって悪化させ、下痢や便秘の原因になってしまいます。1日5杯程度にとどめておくようにしましょう。

大麦若葉でもケールでも!青汁を毎日飲む習慣が健康を生み出す秘訣

大麦若葉、ケールの違いについてご紹介しましたが青汁を続ける上で最も大切なことは下記の通り。

青汁を続ける上で最も大切なこと
  • 毎日続けるということ
  • 習慣にすること
  • 美味しく飲み続けられること

この3つが揃っていることで結果的に青汁の栄養効果を最大限に引き出すことができます。そういった観点から述べると、人によっても違いがありますが飲みやすい「大麦若葉」の方が、老若男女問わず続けやすいというメリットがあります。誰しも、気合を入れて飲み始める当初は続くもの。しかし人間はやっぱり弱い生き物で、美味しくないとどうしても意志が続かないのですよね。

勿論ケールが悪いというわけではなく、人によってはケールの味が飲みやすいと感じる方もいますので、好みによって青汁選びが多少変化します。一般的に飲みやすい為、これから青汁を飲もうと考えている方や美味しい青汁(飲みやすいという意味で)をお探しの方には大麦若葉の方が無難といっていいでしょう。
そしてポイントとして絶対に理解しておかなければいけないのは青汁は続けなければ最大限の効果を引き出せないということです。一時的に摂取しているだけでは、即効性の効果が期待できない為、ご自身にとって続けやすい青汁を見つけることが何より大切です。

青汁を続ける上で最も大切なこと

最後に

毎日の食事に取り入れる青汁を選ぶときは、大麦若葉やケール、明日葉など、その原料の違いを知っておくことで、ご自身にとって続けやすい青汁を見つけやすくなります。青汁の原料の中でも、飲みやすく便利なのが大麦若葉100%の青汁。特に青汁初心者の方には、苦みが少なく飲みやすい大麦若葉の青汁がおすすめです。
不足しがちな栄養素を効率的に摂取するなら、大麦若葉を原材料とした青汁をチョイスしてみてはいかがでしょうか?

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