野菜不足が気になる人は少なくないでしょう。そんなとき、青汁を毎日の食生活に取り入れることで不足しがちな野菜の栄養成分を補給することができますが、同じく野菜不足を補う目的で販売されている飲み物として「野菜ジュース」があります。
似て非なるものである青汁と野菜ジュースですが、皆さんはその違いを具体的にご存知ですか?ここでは、青汁と野菜ジュースの違い、そして毎日の食生活に取り入れるならどちらの方が良いのかについて解説します。
【目次】
青汁と野菜ジュースの違いは栄養?
青汁と野菜ジュースの違いとして、まず気になるのは含まれる栄養素や成分ではないでしょうか。実際に青汁と野菜ジュースの栄養素にはどのような違いがあるのでしょうか?
青汁の栄養成分は?
一般的に青汁とは、緑の野菜100%で作られる飲み物のことです。緑の野菜100%を原料とした青汁は、ほかに余分な成分が含まれていないため、その分野菜の成分が凝縮されています。青汁の主な原料は大麦若葉やケールなど。大麦若葉には食物繊維やビタミンをはじめ、葉酸やカテキン、酵素などが豊富に含まれています。ケールにもベータカロチンやビタミン、葉酸、鉄分などが豊富に含まれており、それらが凝縮されているのが青汁です。
緑の野菜100%の青汁以外には、フルーツ青汁など、原料に果物が含まれた青汁商品なども販売されています。
野菜ジュースの栄養成分は?
一般的なに野菜ジュースとは、緑の野菜だけでなく、ニンジンやトマトなどさまざまな野菜を原料とした飲み物のことです。野菜だけでなく、リンゴやバナナなどの果物を加えることもあります。
様々な野菜や果物が原料となるため、かなり栄養が豊富なように思えますが、野菜ジュースには水分も多く含まれるため、青汁よりは栄養成分が凝縮されていません。もちろん商品によって含まれる栄養成分の量は異なりますが、ビタミンや葉酸、鉄分などの栄養素も、青汁と比べると比較的少なくなっていることが多いです。
青汁と野菜ジュース、どっちがダイエット向き?
「ダイエットのために朝ごはんを青汁か野菜ジュースにしたいけど、どっちがいいのか迷っている」という方も多いようです。ダイエットのために毎日飲むなら、青汁と野菜ジュースどちらの方が良いのでしょうか?
野菜ジュースは甘くて飲みやすい!でも…
ヘルシーで飲みやすいのが魅力的な野菜ジュース。現在では果物が多く配合されていて、野菜が苦手だという方でも飲みやすい野菜ジュースもたくさん販売されていますね。
飲みやすいのが魅力的な野菜ジュースですが、なかには糖分がたっぷりと加えられていたり、果物の果糖が多かったりと、ダイエットには向かない野菜ジュースもあります。1日にコップ1杯などなら問題ありませんが、水分補給に積極的に取り入れていく場合は糖質過多になってしまうので、ダイエット中にはあまりおすすめできません。
ダイエットには青汁がおすすめ!
ダイエット中の日常的な水分補給や、朝ごはんなどの置き換えには青汁がおすすめです。青汁は野菜ジュースと比較すれば糖質が非常に低く、ヘルシーな飲み物です。中にはフルーツなどを合わせたものもありますが、基本的には糖分を加えずに素材そのものの味で勝負しているものが多いので、カロリーや糖質をぐっと抑えることができます。
最近の青汁は味もとても飲みやすくなっているので、苦みが苦手と感じている方でもだいぶ飲みやすくなっているはずです。
毎日飲むなら青汁?野菜ジュース?
毎日の食生活に取り入れるなら、結局青汁と野菜ジュース、どちらの方が良いのでしょうか?改めてその特徴を振り返って確認してみましょう。
飲みやすい野菜ジュースは野菜が苦手な人にはおすすめ
甘みがあって飲みやすい野菜ジュースは、野菜が苦手でついつい日頃から野菜不足になってしまいがちという方にはおすすめです。甘くておいしい野菜ジュースなら、毎日飲むのも苦ではないでしょう。
ですが、糖質が多い野菜ジュースはあまり飲み過ぎてしまうと糖質の取り過ぎになりかねないので、注意が必要です。
ダイエット・健康のためには断然青汁!
日常的に取り入れて野菜不足を解消するなら、断然青汁がおすすめです!
青汁は糖質やカロリーが低く、毎日の栄養補給のために飲んでもヘルシーです。含まれる栄養成分も野菜ジュースと比べると格段に多いので、毎日の食事だけでは不足しがちな栄養素を補うことができます。
ひとつだけ気を付けたいのが、青汁特有の青臭さ。苦手だという方も少なくないものですが、最近の青汁は青臭さが大幅に抑えられ、味も苦みが抑えられるようになったので、緑茶などを飲むような感覚で飲めるはず。以前飲んでみて「苦くて苦手だな…」と思った経験がある方も、一度試してみてはいかがでしょうか。また、牛乳や豆乳、ヨーグルトと混ぜることによってマイルドになり、飲みやすくなりますよ。
青汁と野菜ジュースを混ぜるのもあり?
青汁が苦くて苦手だという方の中には、野菜ジュースと混ぜれば飲みやすくなってさらに栄養も満点!と思う方もいるかもしれませんね。
ですが、これはおすすめできません。たとえ青汁と混ぜたとしても野菜ジュースには糖質が多いので、気がついたら糖質過多ということになりかねないからです。
青汁の苦みや青臭さを抑えたいなら、牛乳や豆乳を混ぜるのがおすすめ。甘みがあって飲みやすくなるだけでなく、青汁だけでは補えないたんぱく質やカルシウム、イソフラボンなども摂取することができます。
最後に
青汁と野菜ジュースの違いについてご説明してきました。毎日の食生活で不足しがちな野菜を効率的に摂取してヘルシーな食生活を目指すなら、日々の食事に青汁を取り入れるのがおすすめです。野菜ジュースも野菜不足を補うには効果的ですが、やや糖質が多いので注意が必要です。よりヘルシーに豊富な栄養素を摂取したいなら、まずは1日1杯の青汁をプラスしてみてはいかがでしょうか?