栄養豊富な青汁は、年齢に関係なく子供から大人まで、多くの方が毎日の生活に取り入れています。しかし、「青汁なんて栄養ないでしょ」「たった数グラムの緑色の粉末を水に溶いて飲んだからといって何に効果があるの?」と思っている方も少なくないはずです。
そこで、今回は、青汁にはどんな栄養があるのか、健康や美容への効果やメリットについて詳しく解説していきます。この記事を読み終わる頃にはきっと、「青汁に栄養がないなんて誤解だった…」と感じて頂けるのではないかと思います!
【目次】
- 1 1日に必要な野菜摂取量の目安は?
- 2 青汁に栄養がない?それは誤解!
- 3 食物繊維
- 4 ビタミンE
- 5 ビタミンB2
- 6 鉄分
- 7 葉酸
- 8 カルシウム
- 9 青汁の栄養は原料によって違う?
- 10 大麦若葉の栄養
- 11 ケールの栄養
- 12 青汁の「栄養ない」「効果なし」という口コミ発見!その原因は?
- 13 青汁を継続して摂取していないから
- 14 成分表示を見ていなかったから
- 15 栄養がない青汁もある?健康・美容に役立つ青汁の選び方
- 16 原料100%の青汁を選ぶ
- 17 目的に合った青汁を選ぶ
- 18 飲みやすい青汁を選ぶ
- 19 青汁で栄養を補うときの注意点
- 20 青汁は野菜の代わりにはならない
- 21 飲み過ぎはNG!副作用がある場合も
- 22 栄養がぎゅっと詰まった青汁で不足しがちな栄養を補おう
1日に必要な野菜摂取量の目安は?
厚生労働省は、推奨する1日の野菜摂取量を350gとしていますが、1日に350gの野菜を食べているという方は、実際なかなか少ないかもしれません。
厚生労働省が推奨する1日の野菜摂取量350gというのは、1日3食とも野菜中心の食事メニューを心がけたとしても、かなりの量を食べなければクリアできない量だからです。そのため、現代人のほとんどは野菜不足だといわれています。
そこでおすすめなのが毎日1杯の青汁を飲むこと。青汁には野菜由来の栄養素が豊富に含まれています。即効性はありませんが毎日少しずつ飲むことで野菜不足解消につながります。
青汁は、九州地方で緑の野菜をすりつぶして商品化し、それを販売したのが始まりと言われています。ひと昔前までの青汁は、CMでも話題になったように、苦く飲みにくいものでした。しかし最近の青汁は原料の選定や研究開発がすすみ、誰でも飲みやすいものになっていますよ。
青汁に栄養がない?それは誤解!
「青汁なんて栄養ないでしょ」と思っている方もいるかもしれませんが、それは誤解です。
そこで、大麦若葉100%の青汁粉末1パック(3g)にどれくらいの栄養があるか、ほかの野菜や果物と比較してみました。大麦若葉100%の青汁粉末1パック(3g)に含まれる栄養を野菜から摂取しようと思ったら、その野菜をどれくらいの量食べればいいのか?を記載していますので、ぜひ参考にしてください。
- 食物繊維は、ほうれん草約2株分
- ビタミンEはゴマ大さじ約22杯分
- ビタミンB2 は、玉ねぎ約2個分
- 鉄分は、プルーン約5個分
- 葉酸は、ブルーベリー約67個分
- カルシウムは、ピーマン約4個分
青汁に含まれる栄養素のなかでも、食物繊維、ビタミンE、ビタミンB2、鉄分、葉酸、カルシウムは、日本人が慢性的に不足しているといわれているものです。
上記は、青汁粉末3g内に含まれる栄養素を野菜から摂取するために必要な量です。1日3食の食事メニューから、これらの野菜を全て食べるというのは至難の業ですよね。
たった3gの青汁粉末に、これらの栄養素がぎっしりと詰まっていると考えたら、青汁に含まれる栄養成分の量がどれほどのものなのか、きっとイメージして頂きやすいのではないでしょうか。
青汁に含まれる主な栄養素のはたらきは、以下の通りです。
食物繊維
青汁には食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があり、2:1の割合で摂取するのが理想的とされています。食物繊維は体内のお掃除役といわれ、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよく摂取することで、腸内環境が整い、便秘の改善につながります。
ただし、青汁に含まれる食物繊維量や種類は、青汁の原料(ケール、明日葉、大麦若葉など)によっても異なりますし、青汁の商品によっても異なります。青汁を購入する際は、成分表示をよくチェックして、食物繊維の量を確認しましょう。
ビタミンE
青汁にはビタミンEも豊富に含まれます。ビタミンEは抗酸化作用を持った栄養素で、体内細胞の老化を防ぐ役割を担っています。さらにビタミンCと同時に取り入れることで、その抗酸化力をさらに高めることができるため、アンチエイジングにはビタミンEやビタミンCが大事とされています。
ビタミンB2
ビタミンB2は、体内に取り込まれた脂質や糖質、たんぱく質がエネルギーに変わるためのサポートをする栄養素です。発育を促進し、細胞の再生を促す働きもあるため、肌はもちろん、髪の毛、爪を健康的にキレイに保つためにビタミンB2は必要不可欠な栄養素といえます。
鉄分
青汁には鉄分も豊富に含まれています。鉄分は、体内でヘモグロビンを作るもととなる栄養素ですが、1日3食の食事だけではどうしても不足しやすい栄養成分だといわれています。鉄分から作られるヘモグロビンは、私たちの体内に酸素を運ぶ重要な役割を担っているため、鉄分が不足すると貧血を起こしやすくなったり、疲れやすくなってしまうことがあります。
葉酸
葉酸は、妊娠中の女性が摂るべき栄養素として知られていますね。葉酸は、私たち人間が、体内において正常な細胞を作るために不可欠な栄養素なのです。妊婦さんの場合、妊婦さんだけでなくお腹にいる赤ちゃんの細胞作りにも葉酸が大きな働きをしてくれますので、特に妊娠中は葉酸不足にならないように、しっかりと栄養を摂ることが大切なのです。
カルシウム
カルシウムが多い食品と聞くと、牛乳などの乳製品やししゃもなどイメージされる方は多いのではないでしょうか。実は、青汁にもカルシウムは豊富に含まれています。カルシウムは、骨や歯を作るために重要な栄養成分であるほか、神経の働きやホルモンの分泌にも影響がある栄養素です。健康のためにはカルシウムを十分な量摂取することが大切です。
青汁の栄養は原料によって違う?
青汁の原料としては主にケールと大麦若葉の2種類があり、それぞれ味や含まれる栄養成分が異なります。
大麦若葉の栄養
「大麦」はイネ科の穀物で、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をバランスよく含み、便秘の解消や腸内環境を整えるはたらきがあります。
青汁の原料となる「大麦若葉」は大麦が実をつける前の若い葉のことで、鮮やかな緑色をしています。食物繊維以外にも、抗酸化作用があるSOD酵素、貧血予防に効果が期待できる鉄分、ビタミンCといった栄養素も豊富に含んでいます。
また、大麦はビールや麦ご飯の原料としても親しまれている食材で、野菜独自の青臭さもありません。
ケールの栄養
「ケール」はアブラナ科の植物で、キャベツの原種に近い野菜です。食物繊維やカルシウム、ビタミンCや鉄といった栄養素をバランスよく含んでいることから「野菜の王様」と言われることもあります。
ただし、ケールには野菜独特の青臭さや強い苦味があります。そのため、「青汁は苦くて飲みにくい」というイメージのほとんどは、ケールの味からくるものだと言われています。
青汁の「栄養ない」「効果なし」という口コミ発見!その原因は?
SNSや青汁商品の口コミを見ると、「青汁を飲んでも効果なし」と書かれていることがあります。栄養豊富なはずの青汁を飲んでいるにもかかわらず、なぜその効果を実感できなかったのでしょう。考えられる原因を解説します。
青汁を継続して摂取していないから
自然由来の栄養成分を含む青汁は、1日1~2杯を継続して摂取することで、野菜不足による栄養の偏りを解消し、腸内環境を整えます。しかし、青汁は薬品ではなく食品ですので、その効果を実感するまでには時間がかかります。私たちの肌や身体のターンオーバー周期を考慮すると、少なくとも3ヶ月は続けて飲んでみるべきでしょう。
ちなみに、青汁粉末のカロリーは、1杯分10kcalにも満たないので、青汁を飲んで太るということは考えにくいです。青汁を飲んで太ってしまったという方は、フルーツやはちみつを多く混ぜ過ぎてしまった、お菓子レシピとして使用し、食べ過ぎてしまったという原因が考えられます。
成分表示を見ていなかったから
青汁はたくさんのメーカーから販売されています。どのメーカーも、原材料や製造工程にこだわり、お客様の口に安全なものをお届けするよう日々研究を進めています。
ただし、青汁にはカフェインが含まれているものや糖類が多く含まれているものもあるため、飲みやすさだけで青汁を選んでしまうと、糖類やカフェインの取り過ぎにつながる可能性もあります。
青汁を選ぶときは、まず商品の成分表示をチェックするのがポイントです。糖類やカフェインなどが含まれていない青汁を選ぶのがおすすめの選び方といえるでしょう。
栄養がない青汁もある?健康・美容に役立つ青汁の選び方
青汁に含まれる栄養は、原料や商品によって異なります。健康や美容のために毎日青汁を飲み続けるなら、目的に合った栄養素が豊富に含まれているものを選びましょう。
続いては、健康や美容に役立つ青汁の選び方についてポイントを解説します。
原料100%の青汁を選ぶ
栄養素が豊富に含まれる青汁としておすすめなのが、国産原料100%の青汁です。
国産原料100%の青汁は厳しい基準のもとで作られていますが、例えば農家や製造環境についても具体的に記載している青汁商品や農薬を使わずに栽培された原料が使われた青汁商品を選ぶと、より安心して飲み続けられるでしょう。
目的に合った青汁を選ぶ
青汁に含まれる栄養は商品によっても異なります。大麦若葉のみを原料としたシンプルなものから、原料に野菜や果物も使用されているもの、乳酸菌や酵素が含まれているもの、飲みやすいようにフルーツ風味に加工されているものなど、1つのメーカーから複数種類の商品が販売されていることも珍しくありません。
青汁を選ぶときは使われている原料や栄養成分表示を確認して、「子供にも飲みやすいフルーツ風味のものがいい」「便秘の改善に繋げたいから乳酸菌が入っているとありがたい」など、目的に合わせて選ぶと楽しいでしょう。
飲みやすい青汁を選ぶ
健康や美容のために青汁を飲む場合、最も重要なのは飲み続けることです。味が美味しくない場合、どうしても飲むのが苦痛になってしまうため、飲みやすい青汁を選ぶことも大切です。
飲みやすい青汁として特におすすめなのは、大麦若葉100%の青汁です。大麦若葉には、野菜独特の青臭さや苦味がないため、野菜が嫌いな人でも飲みやすいのが特徴です。
また、相性の良い牛乳や豆乳で割って飲むのもおすすめです。
青汁で栄養を補うときの注意点
青汁は栄養が豊富に含まれた飲み物ですが、いくつか注意点もあります。
青汁は野菜の代わりにはならない
青汁を飲むことで、不足しがちな野菜の栄養を補うことができます。しかし、青汁が野菜の代わりになるわけではありません。青汁だけを飲んでいれば必要な栄養がすべて摂取できるということではないため、青汁はあくまでも食事だけでは不足してしまう栄養を補う目的で飲むようにしましょう。
飲み過ぎはNG!副作用がある場合も
青汁を1日1杯飲み続けることは、美肌やダイエット、生活習慣病予防など、さまざまな効果をもたらしてくれるでしょう。しかし、青汁は飲めば飲むほど効果が増すというものではありません。
青汁の飲み過ぎは食物繊維の過剰摂取となり、腹痛、下痢、嘔吐などの原因となることがあります。また、腎臓機能が低下していると高カリウム血症を引き起こす可能性があったり、血栓治療薬(抗凝固剤)を服用している人は薬の効果に影響を及ぼす可能性があったりするため、持病がある人は事前にかかりつけ医に相談のうえ、青汁を飲むようにしましょう。
栄養がぎゅっと詰まった青汁で不足しがちな栄養を補おう
いかがでしたか?青汁の粉末には思っている以上に栄養がぎゅっと詰まっていることがお分かりいただけたかと思います。継続して飲むことで野菜不足を解消、青汁は私たちが毎日を健やかに生活するためのサポートをしてくれます。青汁は現在たくさんのメーカーが製造・販売しています。栄養や青汁の効果を実感するには成分表示をよく見て、自分に合った商品を選びましょう。